「萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 三合炊きがコンロの五徳に乗せにくい(釜底が丸まっているため水平がとりづらい)」
「肉厚で丸い釜のため火の回りがわるく炊飯まで時間がかかる」
「硬めに炊き上がるような気がする」
「吹きこぼれる」
「ひびが入った」
という疑問について私物『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』を使って検証しました。
【結論】萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊きは小ぶりで丸っこ外観がかわいいごはん土鍋です。
そのため大きい五徳に乗せにくかったり、使い方を誤るとひびが入ったり、拭きこぼしたり、硬めに炊けたり思うように炊けない場合があります。
それでも吸水、水の量、火加減などを調整すると美味しくご飯を炊けます。
ごはん鍋をコンロの五徳に乗せにくい
『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』をコンロの五徳に乗せやすさは五徳の寸法が関係しています。
このごはん鍋(3合炊き)の底の白い面は平らで直径9cmです。
- ごはん鍋(3合炊き)の底の寸法9cmが五徳より小さければ、平らな面に五徳の爪がのり水平になり安定感がある
- ごはん鍋(3合炊き)の底の寸法9cmが五徳より大きければ、平らな面に五徳の爪が乗らずごはん鍋の丸いに爪が乗っかり水平にはならない
後者のように水平にならなくても問題なくご飯は炊けます。
土鍋が肉厚で丸い釜のため火の回りがわるく炊飯まで時間がかかる
一般的に土鍋は肉厚なので加熱に時間がかかることは仕方がありません。
「何分で炊けるの?」
「炊飯まで時間がかかる」と思った人は一体何分で炊きたいのかな?と私は思ったので電気ジャーと『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』でごはんが炊ける時間を実験しました。*電気ジャーは自宅の日立電気炊飯器
- ごはん鍋:約28分(沸騰20分、とろ火8分)
- 電気ジャー:約30分
という結果になりました。
電気ジャーでもごはん鍋でもごはんを炊ける時間はさほど差はありません。
土鍋の肉厚さ
実はごはんは土鍋だけでなくステンレス製鍋やアルミニウム合金の雪平鍋、フライパン、琺瑯鍋などでも炊けます。
それでもごはん鍋は土鍋製が一般的です。
*ステンレス製とアルミニウム合金製を合わせた鍋はある
その土鍋の肉厚さには良い点と注意点があります。
それらをちょっとまとめました。
良い点 | 注意点 |
---|---|
蓄熱性が高い | 重い |
保温性が高い | 加熱時間がかかる |
火力を調節できる | 割れやすい |
焦げ付きにくい | - |
土鍋の肉厚さは製造工程で仕方なく肉厚になっているのではなく、蓄熱性・保温性・火力調節・焦げ付きにくさなど良い点があります。
「硬めに炊き上がるような気がする」
『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』でごはんを炊くと「硬めに炊き上がる」理由は3個考えられます。
- お米を水に浸す時間が短い
- 水の量が少ない
- 火力が強い
お米を水に浸す時間が短い
お米を水に浸す時間が短いとお米一粒一粒に水が吸収されずごはんが硬く炊きあがります。
お米を水に浸す時間は最低20分、1時間で十分です。
電気ジャーで予約ご飯炊きをするように夜水に浸して翌朝炊くと水を十分に吸収してくれます。
1時間~一晩漬けておくと、もうお米一粒一粒のパンパンです。
水の量が少ない
『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』には2合と3合でごはんを炊けます。
水の量を決める線があるのでそこまで水を入れます。
もし、何かのレシピを参考にして水の量を計量カップで測っているのなら、一度三鈴陶器公式サイトで指定する水の量で試して下さい。
また、お米が新米かそうでないかでも水の量が違います。
ごはん土鍋は電気ジャーのように一度で納得がいくごはんを炊くことは難しいです。
火力が強い
火力が強いと土鍋内の水が蒸発する時間が短くなり、お米一粒一粒に火が通りにくくご飯が硬く炊きあがります。
火力はガスコンロの標準コンロを使い土鍋の底の白い面をはみ出さないぎりぎりな火力にして下さい。
一般的な2口ガスコンロは標準コンロと強火コンロの組み合わせです。
強火コンロでは強すぎるので、標準コンロがおすすめです。
吹きこぼれる
『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』でごはんを炊くと吹きこぼれることがあります。
吹きこぼれる原因は個あります。
- 水が多い
- 火力が強い
- お米一粒一粒の吸水が足りない
- 内蓋(ふた)がない土鍋の構造
水が多い
水が多いと沸騰したときに空気穴から勢いよく水が噴き出します。
汽車ポッポのように勢いよく。
米糠?を含んだ白っぽい水が空気穴から流れ出し、コンロを汚します。
火力が強い
火力が強いと沸騰したときに空気穴から勢いよく水が噴き出します。
またお米一粒一粒に火が通る前に炊きあがるのでご飯が硬かったり、ごはん底が焦げる恐れがあります。
おこげが好きな人もいると思いますが、空焚きは土鍋が割れる恐れがあります。*いきなりパカットはされない、ひびが入る程度
お米一粒一粒の吸水が足りない
水の量と火力が適切でもお米一粒一粒の吸水量が足りないと吹きこぼれます。
基本のお米吸水時間は20分です。
水を沸騰させるのに約20分かかるので、沸騰中にお米一粒一粒が吸水してしまい、結果的に水の量が少ない状態になります。
また、炊きあがったご飯はパサツキがあり、おいしい評価は難しいです。
内蓋(ふた)がない土鍋の構造
『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』は内ふたがないごはん土鍋です。
内蓋(ふた)があるごはん土鍋なら、水の量が多かったり火力が強くて吹き出す勢いが強くても外蓋(ふた)ないに収めてくれます。
内蓋(ふた)がないごはん鍋なら吹き出す恐れはいつもあります。
対策:クッキングシート
内蓋(ふた)がないごはん土鍋で吹きこぼさない対策は、水の量・火力・吸水を適量にすることです。
また、クッキングシートで内蓋(ふた)代わりにするという方法もありますが、公式メーカーでは紹介されていない方法です。
対策:蓋(ふた)を開ける
吹きこぼれだしたら蓋(ふた)を開けて泡を落ち着かせます。
土鍋内の温度が少し落ちてしまいますが、吹きこぼれてコンロが汚れることは防げます。
ひびが入った
『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』でごはんは使い方によってはひびが入る恐れがあります。
- いきなり強火
- ごはん底の焦げ
いきなり強火
ごはん土鍋はいきなり強火を当てると土鍋と火の温度差でひび割れする恐れがあります。
そもそも、『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』で強火は不要です。
ごはん底の焦げ
『萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 3合炊き』はごはん底が焦げるときがあります。
焦げている最中は土鍋の中に水量が切れている状態なので、実質空焚きをしている状態です。
実際、私物は底をひびがぐるっと入っています。
この状態で9年ほど経っていますが、今でもごはんを炊けています。
もちろんお米に給水中に水漏れをすることはありません。
ごはんがノリ代わりになりくっ付いているかもしれません。
まとめ
本記事の内容をまとめました。
ごはん鍋をコンロの五徳に乗せにくい
- 萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 三合炊きの底は9cm
- ごはん鍋の底9cmより五徳の爪幅が小さいと乗る
- ごはん鍋の底9cmより五徳の爪幅が大きいと乗らない
- 旧型コンロの五徳は8㎝:乗る
- 新型コンロの五徳は9.5㎝:乗らなくはないが傾く
土鍋が肉厚で丸い釜のため火の回りが悪く炊飯まで時間がかかる
- 一般的に土鍋は肉厚
- 萬古焼 三鈴陶器 ごはん鍋 三合炊きで三合を炊く時間:約28分
- 私物 電気炊飯器で三合を炊く時間:約30分
土鍋の肉厚の特徴
- 良い点:蓄熱性が高い、保温性が高い、火力を調節できる、焦げ付きにくい
- 注意点:加熱時間がかかる、割れやすい
硬めに炊き上がる原因
- お米を水に浸す時間が短い(20分以上、理想は1時間~一晩)
- 水の量が少ない(レシピではなく、土鍋の線に従う)
- 火力が強い(コンロ標準火力・白い面ぎりぎり)
吹きこぼれる原因
- 水が多い
- 火力が強い
- お米一粒一粒の吸水が足りない
- 内蓋(ふた)がない土鍋の構造
内蓋(ふた)がない土鍋の構造
- 構造上仕方がない
- 対策:キッチンペーパーで内蓋(ふた)をする
- 対策:拭いたら蓋(ふた)を開けて泡を落ち着かせる
土鍋にひびが入った
- いきなり強火
- ごはん底の焦げ